地域の文化資源を活用するためのスタンプラリーツールキット開発と実践
- 高尾俊介
- 高見知里
- 地域活性学会第8回研究大会 要旨集(2016)pp270-
- 2018年10月
地域の特徴や人々の生活に根ざした地域固有の資源を「自らのもの」として有効に活用することは、地域住民のシビックプライドの醸成に繋がる一方、時代背景を越えて歴史的な文化資源を当時の人々が鑑賞したように体験し、その意味や機能を理解することが難しいため、その利活用においては何らかの補助的な仕組みが不可欠である。
本研究はそのような観点から1)地域の文化資源の価値や効用を、鑑賞者へ伝える補助的な機能を付与すること、2)文化資源に紐付いた風習を再興すること、の2点を目的として、スタンプラリーツールキットの開発を行った。本稿では、2015年より岐阜県揖斐川町で実施した「地獄絵スタンプラリー」の2回の実践と、その過程におけるスタンプラリーツールキットの開発について述べる。