ヒアマス第一回:この引き裂かれた時代に、アートを再定義する学校であり続けること / heamas no.1: In this torn apart age, remaining a school that redefines art is essential
- 三輪眞弘
- 松井茂
- 城一裕
- 高尾俊介
- 情報科学芸術大学院大学紀要 第7巻・2015年
- 2015年03月
- 情報科学芸術大学院大学
ヒアマスは「耳で聴く、今のIAMAS」として、教員を対話形式で紹介する非公式のポッドキャスト番組である。城一裕講師と松井茂准教授が聞き手となり、回替わりで迎えるゲストとともに「これまでの20年、これからの20年」をテーマに話し合った
Web2.0時代に登場したポッドキャストは、その登場から10年が経ち、YouTubeやニコニコ動画に代表されるビデオ配信が映像メディアの中心的なものになりつつある現在において、フレッシュなメディアでは全くない。しかし人類が誕生して以来、もっとも原初的なコミュニケーション手段として発話があり、ヒアマスは開学から20年が経とうとする現在のIAMASに関わる人々の交感を、できうる限り「生」なものとして発信するメディアを目指し活動を行っている。
初回となる収録は、2015年7月16日(木)、ゲストを三輸慎弘教授をお招きした。三輸教授はIAMAS開学当初から教鞭を執り、現在メディア表現領域の第一線で活躍するアーティスト/デザイナーが集った伝説的なワークショップイベント「DSPサマースクール」を主催したメンバーである。収録では時代の変化に伴う学生と教員間の関係性の変化や、現在の社会情勢の中で大学が果たす意義について、現在をまたぐ40年の歴史的射程の中で議論を行った。