相互作用を喚起するアイデアスケッチ手法 : Interactive Sketchの提案
- 金箱淳一
- 蛭田直
- 原田克彦
- 高尾俊介
- 佐竹裕行
- ジェームズ・ギブソン
- 赤羽亨
- 日本デザイン学会研究発表大会概要集 Vol. 58 (2011) pp.14--
- 2011年07月
- 千葉工業大学
デザインプロセスにおいて、製品開発や作品制作を行う際に、思考を図によって外化する方法としてアイデアスケッチが存在する。アイデアスケッチは、自己のアイデアを外化し、また他者とイメージを共有する際に有効と考えられるが、スケッチの手法は確立されているものが少ない。その結果として、自分が書いたアイデアスケッチを見てもその内容を思い出せない、また専門領域の異なる者同士がスケッチを行うときに、描画力の差がアイデアの質に大きな影響を与えてしまったり、コンセプトが正確に解釈されない等の問題が考えられる。 上記問題に対して、筆者らはアイデア記述にいくつかのルールを定めることによって、スケッチ初心者にも習得し易く、正確にアイデアの記述を行える「Interactive Sketch」を提案する。本手法はアイデアを記述する際の道具及び手法に一定の制約を与えることでデザイン上の統一を図り、1.画力からくるアイデアの質差を解消する、2.アイデアのコンセプトを他者に正確に伝える、3.他人のアイデアを自分のアイデアの向上に役立てることが目標である。
Interactive Sketch is idea sketch method based on the sketch workshop designed by Associate Professor James Gibson for the Gangu Project in IAMAS. Sometimes, we draw a sketch to develop a concept. In this reseach, we focus on interactions during a sketch. There are tow types of interaction, one is self-interaction and the other is interaction with others. "Interactive sketch" is run with a routine format so that people can understand a other's concept easily. This will help to stimulate interaction with others, and also help to update other's idea further.